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鉄鋼・鉄骨技術の結晶体

完成した東京スカイツリーを見たら丸い柱が使われていて中を見ると網の目のような形で繋がっています。構造設計で、台風・地震といった自然災害を考えて造られたらこうなったのです。そしてこの丸い柱は、3種類の特殊な鋼材で成り立っているのです。完成したのだけみれば特殊と言ってもと思えてしまいますが、鋼材そのものの新規開発から行われていたのです。構造設計の中で必要とされる強度を持った3種類の鋼材は製品としてあったものではなかったんです。新規開発に成功したといえでは、次はその鋼材を鉄骨として使えるように加工をしなくてはなりませんね。鉄鋼メーカーが鋼材をつくり鉄骨メーカーがそれを加工するという流れになっていました。東京スカイツリーはこの鉄骨が、3万7000ピースにも及ぶものでした。これだけの数は1社・2社でできるわけがないもので、全国の鉄骨メーカーに依頼しました。ライバル会社同士が、手を組んで鉄骨にして、東京スカイツリーを造っていったのです。