高さを支える技術

未知の高さへ行くにも土台がしっかりとしていないといけません。その土台の深さはとても地中深くに根を下ろすことになりました。地下50メートルまで掘り下げていったのです。掘り下げた先で、筒状のままでなく根となる部分を広げて固定する形をとっていたのです。この技術も東京スカイツリー建設を代表するものの一つです。そして何より東京スカイツリーの建設でもっとも重要だったのは職人でした。全国各地からトップレベルの技術を持った人が集められていたのです。その中でも、職人を悩ませることになったのは、鉄骨の調整でした。調整ならと一般の人は言葉だけ聞いたら思ってしまいますが、東京スカイツリーのようにとてつもなく巨大な塔を建てるときの調整は、「ミリ」単位の世界の話なのです。鉄骨の調整でズレがあると上へいくにつれてどんどんゆがんでいってしまうのです。その調整を行っていたのが、選ばれた職人たちだったのです。他にも、最新鋭の建設機械が導入されていました。